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英文契約書における署名欄の書き方や注意点を解説
英文契約書を締結する際は、署名欄の書き方に注意が必要です。
内容を理解せずに日本の契約書と同じようにサインしてしまうと、契約の有効性に関わるトラブルに発展する可能性もあります。
今回は、英文契約書の署名欄の正しい書き方と注意点を紹介します。
英文契約書の構成と署名欄の位置
英文契約書は、一般的に次の順序で構成されます。
- 表題
- 前文
- 定義条項
- 本体条項
- 一般条項
- 末文
- 署名欄
末文には「IN WITNESS WHEREOF, the parties hereto have executed this Agreement as of the date first written above.(上記を証するため、両当事者は本契約書を作成し、冒頭に記載した日付をもってこれに署名した)」という文言が置かれ、その後に署名欄が続きます。
署名欄の書き方
署名欄は、次の4つの要素で構成されるのが一般的です。
- By(署名)
- Name(氏名)
- Title(役職)
- Date(日付)
「By」の欄には、手書きでサインを記入します。
ローマ字の筆記体を用いるのが一般的ですが、漢字を利用しても問題はありません。
「Name」の欄には、ローマ字で一文字ずつ明確に氏名を記入します。
手書きの必要はなく、パソコンやゴム印を利用しても大丈夫です。
「Title」には役職名を記入します。
代表取締役の場合には「President」もしくは「President & CEO」と記入してください。
「Date」には、署名した日付を記入します。
アメリカ式では「月、日、年」、イギリス式の場合には「日、月、年」と順番が異なる点には注意が必要です。
契約書によっては「Place」として署名した場所の記載を求められることもあります。
印鑑の扱い
英文契約書では、サインのみで法的に有効な契約書が成立します。
相手方から求められた場合を除き、契約書への捺印は必要ありません。
むしろ、勝手な判断で印鑑を使用すると、契約書が汚損されたとして作り直しを要求される可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
英文契約書の署名欄は、By・Name・Title・Dateの4項目が基本です。
それぞれに固有の記入ルールがあり、とくに日付表記の米英差、署名と活字体氏名の書き分け、印鑑の不使用という点は、日本企業が誤りやすいポイントとなっています。
岡かおりFORTUNA法律事務所は、国際関係に強い企業法務専門の法律事務所です。
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